AllowCredentials というASP.NET Core(.NET 6)のCORSポリシーで使用されるメソッドを使用する方法を解説します。
AllowCredentials メソッド
AllowCredentialsメソッドは、CORS (Cross-Origin Resource Sharing) ポリシーで使用されるメソッドです。
ブラウザからのリクエストによってクッキーなどの認証情報が送信されることを許可するために使用されます。
ASP.NET Core 6では、CORSポリシーを構成するためにUseCorsメソッドが提供されており、このメソッドによってAllowCredentialsメソッドを設定することができます。
ちなみに、基本的なCORSの設定の実装方法は以下の記事を参照してください。
AllowCredentials 実装例
以下は、ASP.NET Core のProgram.csファイルの例です。
この例では、CORSポリシーを設定して、AllowCredentialsメソッドを設定しています。
var builder = WebApplication.CreateBuilder(args);
builder.Services.AddCors(options =>
{
options.AddPolicy(name: MyAllowOrigins,
builder =>
{
// すべてのオリジンからのリクエストを許可
builder.AllowAnyOrigin()
// ブラウザからのリクエストによって送信される認証情報を許可
.AllowCredentials()
.AllowAnyMethod()
.AllowAnyHeader();
});
});
builder.Services.AddControllers();
app.UseCors(MyAllowOrigins);
この実装例では、まずは Services.AddCorsメソッドを使用して、CORSポリシーを設定しています。
options.AddPolicyメソッドを使用して、ポリシーの名前と、AllowAnyOrigin、AllowAnyHeader、AllowAnyMethod、AllowCredentialsメソッドを含むビルダーオブジェクトを設定しています。
これにより、すべてのオリジン、ヘッダー、メソッドが許可され、クッキーなどの認証情報が許可されます。
次に、app.UseCorsメソッドを使用して、ポリシーをアプリケーションのパイプラインに追加します。これにより、CORSポリシーが適用され、AllowCredentialsメソッドが設定されます。